説明型レポートとは、テキストや本をの内容を要約して読み手に説明するレポートです。
独自の問題設定は必要ありません。
この記事では説明型レポートを書くときの手順を解説します。
なおレポートの総合的な情報はこちらの記事でまとめています。ぜひご覧ください。
テーマを決める
レポートで扱う範囲を限定するために必要です。
教員から指示が出る事もありますが、そうでなければ以下のポイントを意識すると決めやすいです。
- 興味や関心があることを選ぶ
テーマは自分が興味や関心があることを選ぶと、書くモチベーションが高まります。
また、自分で調べたいと思うことをテーマにすると、情報収集も楽しくなります。 - 具体的で限定的にする
テーマは具体的で限定的にすると、書く内容が絞り込まれてわかりやすくなります。あまりにも広いテーマだと、どこから書き始めてどこで終わらせるかが難しくなります。
例えば、「日本の文化」よりも「日本の伝統芸能」、「日本の伝統芸能」よりも「能楽」、「能楽」よりも「能楽の歴史と特徴」というように具体化していきます。 - 調べられることを選ぶ
テーマは調べられることを選ぶ必要があります。インターネットや図書館などで十分な情報源が見つかるかどうかを確認しましょう。
また、信頼性の高い情報源を選ぶことも重要です。 - オリジナリティを出す
テーマはオリジナリティを出すことで、読み手の興味を引くことができます。
既存の知識や常識に疑問を持ってみたり、自分独自の視点や切り口で考えたりすることで、新しい発見や発想が生まれるかもしれません。
テキストや本を読む
内容を理解し、重要な点や構造を把握するために必要です。
普通に読んでもいいですが、難しくてよくわからない事もありますよね。
そんな時は以下のポイントを意識して読んでみてください。
- 目次や要約をチェックする
テキストや本を読む前に、目次や要約をチェックすることで、全体の構成や主な内容を把握することができます。これにより、読むべき箇所や重要なポイントがわかりやすくなります。 - 用語や概念を理解する
テキストや本に出てくる用語や概念を理解することが重要です。
用語や概念がわからないと、文章の意味もわかりません。用語集や辞書などを参照したり、自分でメモしたりして、定義や例を確認しましょう。 - 論点を整理する
テキストや本には複数の論点が含まれています。論点とは、テーマに関連する問題点や議論点です。論点を整理することで、文章の流れや論理性を把握することができます。
関係図やマインドマップなどの手法を使って、論点ごとに分類したり、関係性を示したりしましょう。
アウトラインを作る
レポートの構成や順序を整理するために必要です。
ここでは「日本の気候について」というテーマでのアウトラインの例をお伝えします。
日本の気候は、四季がはっきりしていることや、南北に長く海に囲まれていることなどが特徴です。気候は地域や季節によって大きく異なります。また、気候変動の影響も受けています。
これらを踏まえて「日本の気候について」というテーマを「特徴」「地域別」「季節別」「気候変動」に分解してから作ったアウトラインは以下のようになります。
- 序論
- テーマ設定:日本の気候について
- アプローチ:特徴、地域別、季節別、気候変動の観点から
- 本論の予告:日本の気候の特徴と地域・季節ごとの違い、そして気候変動への対応について説明する
- 本論
- 第一節:日本の気候の特徴
- 四季がはっきりしていることや、南北に長く海に囲まれていることなどを説明する
- 第二節:日本の地域別の気候
- 北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州・沖縄などの主要な地域ごとに気温や降水量などを説明する
- 第三節:日本の季節別の気候
- 春・夏・秋・冬それぞれに特徴的な現象や行事などを説明する
- 第四節:日本と気候変動
- 気温や降水量などが過去からどう変化してきたかや、将来予測される影響などを説明する。また、SDGs(持続可能な開発目標)やパリ協定などへの取り組みも紹介する。
- 第一節:日本の気候の特徴
- 結論(なくてもいい)
- 本論で説明した内容のまとめを述べる
本文を書く
アウトラインを作ってしまえば、あとは文字数を気にしながら内容を書いていくだけです。
まとめ
以上が説明型レポートの書き方のステップです。参考にしてください。
流れをおさらいします。
- テーマを決める。レポートで扱う範囲を限定するために必要です5。
- テキストや本を読む。内容を理解し、重要な点や構造を把握するために必要です。
- アウトラインを作る。レポートの構成や順序を整理するために必要です。
- 本文を書く
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